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ウイルスはホコリといっしょと断ずる理由

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「ことしの冬はライノウイルスが流行しそうです!」  なんて言われたら、たいていの人はビビるでしょう。なんじゃそら! また恐ろしいウイルス?  いえ風邪のことです。ふつうに「風邪ひいた」というときはだいたいこのライノウイルスです。なのでさっきのは 「ことしの冬は風邪が流行しそうです!」  という意味。  でも、ふだん使わない医学的な言い方をされるとびっくりするでしょう。  風邪のウイルスがどれだけいるかというと、 ライノウイルス、 コロナウイルス、 インフルエンザウイルス、 パラインフルエンザウイルス、 アデノウイルス、 エンテロウイルス、 エコーウイルス(ヘルパンギーナ) など、200種類以上といわれています。 「いわれている」というのは、まだまだ全て知られていないから。というより知ることは不可能だからです。  最も一般的な風邪のウイルスであるライノウイルスひとつとっても、さらに数百種類の型があります。「新型」は毎年生まれていて(毎年というか瞬間瞬間生まれる)、これから生まれてくるウイルスを含めると 文字どおり無限の種類のウイルスがいるのです。  で、ふだん、どうですか。そんなの気にしてないよね。いま私がこんな話をするまでは、気にしてなかったはず。  ニュースを見るというのはこういうことです。  風邪に限ったことではない。「きょう県内で交通事故があり何人が死亡しました」それって県民全員が知る必要ってある? 知らなくても何の支障もないことを、テレビをつけるといちいち知らされてしまう。知らなければきょうもしあわせな一日だったのに、暗い気持ちにさせられる。 「新型のウイルスが現れました」  そりゃ現れるでしょ。毎日のように現れるんですよ新型のウイルスは。 「きょう日本では子供が生まれました」  そりゃ生まれるでしょ。で、いちいちニュースで言いませんよね。  だいじなことだからニュースで言うのではない。ニュースで言うことがだいじなことになるだけのこと。 「コロナウイルスというウイルスがいます」  あたりまえのことを、いちいち言う。言われるから認識にのぼる。認識していなかったものを認識したとたん、急に不安になる。急に世界がウイルスだらけのように見えるようになる。気になるようになる。  これが人をマインドコントロールする方法です。  ホコリが舞っている。ふだん気にもとめないけれ

思考停止という病

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 やっと、やっと、やーーーーー …… っ っ っっっとコロナを「5類」にすると政府が決めてくれて、うん、まあ始めから5類ですけどね。やっとですか。というツッコミはさておき、まずはめでたい。あと数年したらみなさんマスクを外してくれるかもしれない。と淡い期待をいだいている松井です。  それにしてもこのニュースの報道がひどいね。  コロナはただのカゼ扱いになりますと言えばいいのに「5類になる」と言い、その説明は「インフルエンザと同等の分類」。ああやっぱり怖いんだとみんな思うでしょう。  インフルエンザ、ただのカゼです。  このへんの込み い った内容には、マスコミ各社は腫れものにさわるようです。というか腫れものなので、絶対にさわらないようにしている。   では、何を言うかというと、「コロナが5類になることで街ににぎわいが戻りつつあります!」「今年のゴールデンウィークは海外渡航者が昨年の5倍になってます!」こんないいことになってます。よかったよかった。  コロナへの恐怖をあおったことへの反省はみじんもない。  驚くべきは、この政府発表を受けてもなお「きょうの県内のコロナ感染者は何人で、何人が死亡しました」と報道を続けていることです。  思考停止。人間がぜったいにおちいってはならない生きるしかばね状態に、マスコミがなっているのだから、世間が思考停止を続けるのも無理ないことです。  昔からカゼでまいにち人は死んでいます。それを、なにか特別なウイルスでも流行しなければ死なないと思っている。まして、「私は」死なないと思っている。  これを思考停止という。  というわけでお久しぶりです。松井二郎です。  連載が終わったあとメールをいただいていますので、きょうはお便りコーナー☆       ◇ はじめまして。 「あとがき」とても共感しました。 私がクローン病と判明した2016年から過去メルマガ含めてほとんど読ませてもらってます。 本当にテンポよく読みやすい文才でいつも楽しませてもらっています。 このメルマガから高槻の病院と出会い、「まともな治療」で今まで生物学的製剤等使わずに普通に近い暮らしができています。 松井さんのおかげです。 数年前は定期的にメルマガを読みながら、「そんなに苦しむくらいならQOLを上げるための治療をしてほしい」と思ってしまっていました。申し訳ありません。 それでも

あとがき ~ 薬に「お」を付けるのをやめれば治る

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 痛い。かゆい。熱が出る。なぜ病気って苦しいの?  治すために免疫が努力しているからだ。  なにごとも良い結果を得るときには努力がいる。  勉強は苦しい。もちろん好きな勉強なら楽しいと感じる人もいようが、わたしもそのクチだが、あの受験勉強というやつは大嫌いだった。負けん気だけで大学を受けた。最後まで身が入らなかったので志望校を何度も変更したが、大学進学はしたいので勉強した。苦しみに耐えれば良い結果が待っているからである。  いま若者の「ホワイト企業離れ」が進んでいるらしい。ブラック企業が嫌われるのは当然だが、あまりにユルくても「これで自分を磨けるのか」と不安になるようだ。  努力しない人生に良い結果はないから。  結果を得るときには相応の苦しみを通らないといけないから。  苦しみとは良くなるまでの過程である。  なのに、「痛いということは、きっと悪いことにちがいない」。  なぜ病気だけ例外なの? おかしいだろ。  よく母から、「なんでじろくん(二郎くん)にこんな病気が来ちゃったのかねえ」と言われた。母は、どこからか病気が飛んできて、よその子に行かずにわが子に来たと考えている。  そうではない。来たのではない。  すべての病気には原因がある。免疫をいじめた結果、難病になった。  いじめかたにはいろいろある。  そのひとつが薬だ。  痛い。かゆい。苦しい。「苦しみは悪いことだ」と思っているから、薬で封じこめる。  災害がおきたから悪魔を封じようとしている未開人と変わらない。  薬を使いなさい。薬を使わないと死にますよ。薬、薬、薬ィーと言う不勉強な医者にはまったく閉口した。  因果の道理がわかってないんじゃないの。  すべては因果関係にあるのだ。人は、良くなるときには必ず苦しみを伴うのが道理だ。  なぜ病気だけ例外なの? おかしいだろ。  白血球は成長しようとしているのだ。成長しないと治せないから、つらい自分磨きをしているのだ。磨いているから痛い、苦しい。その状態を病気というのだ。  お薬のんでゆるっとホワイト企業では成長はないから、あえてブラック企業、とはいかなくてもホワイトよりはブラック寄りになってスキルアップをはかっているのだ。結果、白血球は成長を果たす。  結果、クローン病は治った。  痛い。かゆい。それは白血球が勉強のためにみずからしていることである。勉強してい

ありがとうクローン病、そしてさようなら

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「松井さん、バナナ状のウンコが、すこーん! って出るとこ、イメージされてます?」  整体師さんが施術をしながら言った。『クローン病中ひざくりげ』の連載を開始したころである。電子書籍でいうと第1巻。まもなくこの整体師さんから松本医学をきくことになる。 「あ、そうですね。イメージしといたほうがいいですよね」  軽くなった体で、整体院をでて、電車に乗る。このころわたしは東京にいた。まだわたしの免疫は眠ったような状態で、下痢の間隔が長く、電車に乗れていた。そのかわり時折おきる腹痛がナイフのようにすさまじく、そのときは電車のなかでもうずくまった。  固形の便を見なくなって2~3年のころだったとおもう。  クローン病になりたてのときは、基本は固い便で、たまに下痢だった。それが松本医学によって免疫を目覚めさせていくにつれ、半々くらいになっていき、逆転していき、もうはや下痢しかしなくなった。つぎに固形を見ることができるのはいつなのだろう。免疫を育て上げるまで、トイレから離れられないので電車に乗るどころか外出ができない。  バナナ状のウンコが、すこーん! か。  イメージすること18年。  ついに。きた。  すっ こぉーーん! 笑  きたキタきたキタきた、キタァァァッ!!  うおお、まじか。まじだ。かたまっているぞ。  はじめはバナナとはいかず、かたちがあるようなないような、どっちかというと固まってるような、くらいだったが、そのなかにウサギのフンがまじるようになり、もっと大型の動物のフンになり、泥状の部分が減っていき、ついにその日は訪れた。  すっ こぉぉぉーーーん! 笑  やった……。  もう、一生、かたちのある便をすることはないのかなと、何度もおもった。  はじめは、そのたびにイメージを描いた。いつか。いつかきっと。  それが5年、10年、手ごたえがなく、イメージするのをやめた。  なるときはなる。  たいせつなのはその日が来るために今できることをすることだ。  思いをコントロールして体をコントロールする、という方法論は、ごく短期の目標達成において効果的である。ビジネス書、自己啓発書が教えるところは正しい。  だが5年、10年の長期スパンになると別の方法を用意する必要がある。  むりをしない、いつもどおりの毎日が、「いつかこうなったらいいな」と思い描く遠大な目標への歩みになってい

新しいクローン病にならないために ~再発について

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 あと2回でこの「クローン病中ひざくりげFINAL」は連載終了です。長いこと読んでくださって、ありがとうございました。  わたしがクローン病について書くのも、これで完結です。  ……長かった。笑 「ちゃちゃっと治して次のステージいくぜ」と始めたこのメルマガ。クローン病編は1年で終える予定だったんだが、4半世紀ちかく続いてしまったぞ。とにかく完結できて、よかったよかった。  では最後に、みなさん興味がおありであろう、残された問題について書いておこう。  ――治ったなら再発はしないのか?  ヤですねー。人生の4分の1くらいの時間をかけて、よーやく治ったってーのに、それマジかんべん。  答えからいうと、「再発」は、ない。  だが新しいクローン病になることは、ある。  どういうことか。  ひさびさに松本仁幸先生の論文を引用するぞ。(難解だと感じたら飛ばしてください)           ◇  まずアレルギーが完治するということは、過去に作られたアレルゲンである個々の化学物質とひとつずつ免疫寛容を起こしていくことです。つまりひとつひとつのアレルゲンと共存することです。次に、膠原病が完治するということは、膠原病で用いられるIgG抗体をクラススイッチしてIgE抗体に変え、症状をアレルギーにして、最後は過去に作られたアレルゲンである個々の化学物質とひとつひとつ免疫寛容を起こしていくことです。(中略)  化学物質を人類が作り出し始めて250年経ちます。その間、人間は7500万種類の化学物質を作りました。この瞬間でも全世界の化学工場で新しい化学物質が作られています。なんと1日に15000種類以上といわれています。膠原病やアレルギーは過去に作られた抗原、あるいはアレルゲンに対して戦って生じているものです。決して未来に作られる可能性がある化学物質を敵に回して戦っているのではありません。既に作られた化学物質を異物として認識した免疫は、免疫を抑えない限りは必ず自然後天的免疫寛容を起こすのですが、未来に作られる新たなる化学物質を異物と認識するかどうかは、未来にしか分からないのです。ただ言えることは、過去の化学物質に対して膠原病やアレルギーを起こした人が、未来の化学物質に対して膠原病やアレルギーを起こさないということはまず考えられません。化学文明社会が化学物質を作り続ける限り、膠原病やアレルギーは

戦う? 戦わない? 正解は「関わらない」

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「クローン病中ひざくりげFINAL」最終回まで、あと3回~。 ということで きょうは感謝祭です。 メールを3通、ご紹介しますね☆       ◇ 「帯状疱疹」が話題になることが増えました。  気になるのは「帯状疱疹ワクチン」です。  そもそもワクチンは「その病気の情報を事前に与えて免疫の対応を早くするもの」ではないんですか? 帯状疱疹はヘルペスウイルスが原因で、それはもう体内にあるのにどうしてワクチンが必要??  mRNAなのでさらに危険だと思いますが、その前に必要じゃないのに、と不思議でたまりません。テレビで見るたびにもやっとします(風邪薬のCMもですね、それで風邪治りませんが、と突っ込みたくなります) (サガさん)       ◇  ありがとうございます。  サガさん、いつも鋭いですねー。  いま、いんちきコロナワクチンの後遺症として帯状疱疹(ヘルペス)になる人が増えています。  ワクチンで不必要に免疫を増強したからです。  mRNAワクチンとは、ほんらい攻撃対象(コロナならコロナ)が入ってきたときに初めて免疫がおこす攻撃の第1段階をあらかじめすませるものです。  体じゅうに爆弾をセットするのです。  これでコロナウイルスが侵入してきたとき直ちに爆破できるよねって考え方なんですが、まあバカらしいです。そんなの入ってきたとき免疫に必要なぶんだけ爆弾つくらせりゃいいんだよ。  ロシアが攻めてくるかもしれないってことで日本のすべての市区町村にミサイル配備するイメージ。  で、コロナウイルスは世界じゅうに広まって逃げ場がなくなったので(あたりまえだ。空気から逃げられるか)、もはや生きていれば必ずかかるウイルスになりました。  まあ怖くないけどねカゼだから。  ところがだ。この爆弾配備しちゃった人には怖い。  だれでも必ずコロナにはかかるので、ワクチン接種した人は必ずこの爆弾は使われます。  このとき、体が必要なぶんだけ配備したミサイルならいいのですが、日本全国津々浦々に配備しちゃったんで、余ってるんで、むだにぶっぱなします。  すると攻撃対象はコロナウイルスだけにとどまりません。  いままで体のなかでおとなしくしていた、ある常在ウイルスも見つけてわざわざ爆撃します。  そうです。全人類が体に飼っている、ヘルペスウイルスです。  それでいまヘルペスとの戦いが起き、ヘルペス

武器よさらば、病気よさらば ~治るまでに起きた経過

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 一気にレベルを上げるのムリだわ。ゲームじゃないんだから。  上げるにしても、敵を倒さなくていいんだわ。マンガじゃないんだから。  ああカンちがい。  これは、青春時代をゲームについやして志望校のランクを2つ3つ下げた元オタク松井二郎だけのああカンちがいであろうか。  けっこうな日本人が、ゲームやマンガに影響されているとおもわれる。悪いことばを使えば洗脳されているようだ。  このカンちがいによって病気が治らなかったといって過言ではない。  病気においては戦うのをやめると治る。  半年か1年で治そうと企んだが、5年、10年やって治らない。もう、こりゃ、のんびりいくしかないわ。長期戦だわ。  いやまて。長期、戦? 戦ってなんだ。 「わたしは病気と戦います!」  ハイかっこいい。わたしも、メルマガで発表したときは、けっこう自分に酔った(バカ)。  そうなんだよなー。かっこいいんだよなー。戦う姿勢をしめしたほうが。世間ウケもいいんだよなー。ルフィも悟空も戦っているときがかっこいい。  だが人生はマンガではない。かっこいいと言われたい欲に殺されてはならない。  わたしが幸いだったのは、1日30回の下痢とおしりの激痛で、6年、外出できなかったことだ。  元オタクで、引きこもるのが得意だったこともあり、人目を気にしなくなった。  通院日だけは外出したが、病人なんだし、と開きなおってヒゲもそらず髪もとかさず家着で病院に行ったものである。座れないから座席3つ占領して横になっていた。そして気づいた。  なんだ誰も見ちゃいねぇわ。  そのころから、心がちょっとずつほどけてきたようだ。  いま思うと心がカチカチにこっていたのが難病の原因だった。どう見られているだろうか。どう言われるだろうか。こうでなくてはならない。私は私でいなければならない。  いくら体のコリをほぐしても治らなかったわけである。  ふにゃふにゃしよう。ぐにゃぐにゃしよう。まず心から。  さてこうなるとわりと早かった。  心に正しい栄養を。体に正しい栄養を。この順番で入れると治りだした。  そして。  じわじわ治るのかとおもっていたが、これは、そうではなかった。ぽーんと治った。  まず、「おや」と思ったのが、頭皮だ。異常なほどフケが出ていた、のは、ずっとだったが、かいていると 「ん?」  ヌメッとした。んん? 爪が入る。え。

治療はレベル上げではない

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 ドラゴンクエストに登場する敵キャラクターに「はぐれメタル」というのがいる。  こいつを倒すと主人公は一気にレベルが上がる。つまり成長する。ほんとうはコツコツ、旅をしながら道中のザコ敵を狩ってゆっくりとレベルを上げていくのだが、ごくまれに遭遇する「はぐれメタル」を倒すと、ふつうなら1日かかるレベル上げが数秒で済む。ボーナス的なキャラとして設定されているのだ。ところが、こいつだけに狙いを定めて狩りをおこなうプレイヤーが続出し、「はぐれ狩り」という言葉までできた。かくいう私も「はぐれ狩り」にいそしんだ一人だ。そこだ! いけ! キター 会心の一撃! てぃりりりーてぃってぃってぃー(レベルが上がった音)。  と、こんなふうにクローン病も「はぐれ狩り」で治せるとおもっていた。  甲田光雄先生の教えに出会ったときは、よーしこれで1年で治してやるぜ!  松本仁幸先生の理論を知ったときには、よーしこれなら半年で治してみせるぜ!  しかし会心の一撃は出なかった。  前述の「はぐれメタル」は、まず、遭遇するのが難しい。出現するエリアを見定め、しばらくうろうろしてようやく出会える。やっとのおもいで出会っても、彼はめちゃくちゃ素早く、一瞬で逃げられてしまう。がっくり。運良くこちらが先手をとっても、むちゃくちゃ硬く、「ミス! ダメージを与えられない」と表示され、次の瞬間、逃げられている。がっくり。さらに運良く彼が立ち向かってきたとき、1ポイント、1ポイント、ダメージを入れていって、これは倒せるかも! とおもうと逃げられる。がっくり。  クローン病を治すためのレベル上げも、がっくりしっぱなしだった。  甲田療法、松本理論ともに、まず出会うことが難しい。この2人の天才に出会えたことは、幸運としかいいようがない。「ちから」「すばやさ」「たいりょく」軒並み低いわたしが「うんのよさ」だけは高かったのである。  しかし、取り組めど取り組めど、レベルが上がらない。  おかしいな。いや、でも経験値はたまっている、はず。  ドラゴンクエストでは「経験値」というのがあって、この数値が敵を倒すたび少しずつ増えていく。経験値はいくら増えたところで強くならないのだが、あるところまで増えると「レベル」が上がって、そのときに強くなれるのだ。経験値はいつでも数字で確認することができる。  しかしクローン病を治すレベル上げで

わたしはすべてを持っていた

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  メールをご紹介します☆ じろーさん こんにちは! 壮絶な難病生活、わたしにはとても耐えれないと思いますが、 よく、がんばられましたね、、 すごい苦痛に耐えられて、 その精神力は、どこからくるのでしょうか?? そして、回復されて、良かったですね! 私たちに、勇気や希望を与えて下さり ありがとうございます!  励まされています。 これからもよろしくお願いします^ ^ (Kさん)       ◇  こちらこそ、ありがとうございます^^ > その精神力は、どこからくるのでしょうか?  松井の精神がそんな褒められたものかどうかはともかく、そのことなんですよ。前回、書いたのは。 「どこからきているか」と問われれば、 シャカのことばからきています。 これがわたしの土台です。  わたしが好きなのは、ことばです。  松井は宗教もパワースポットも興味ありません。寺も仏像もそそられません。高校の修学旅行で奈良の大仏にいきましたが、先生が「受験の合格を祈っておけ」と言うのでクラス全員頭を下げるなか、わたしはうしろでふんぞり返って腕組みしてました。なん、これ。こんな意味不明なもんに受験を左右されてたまるか。  なので宗教になった現代の仏教は、どうでもいい。超どうでもいい。  わたしが好きなのはオリジナル版です。2600年前の、まだ美しかったころのシャカのことば。  これを発信するのは、正直、とても悩みました。  だってー。おかしな人と思われるのヤじゃん。せっかく健康情報で、ちょっとは信用してもらえるようになったのに、わざわざリスクをとらなくっても。  と思っていたのだけれど、信用、なくした。  4年前、メルマガで、まちがった広告を流してしまった。  正しい情報を発信することだけが、ジャーナリストとしてネット上に存在する価値だったのに、価値、なくした。  引退すべきじゃないか。  1年、白髪をドッと増やした。  うん。決めた。  最後に、やり残したことをしよう。 なぜクローン病が治ったか。 いちばんのキモ、 シャカのことばを発信しよう。そして消えよう。  これを語らないと、 いちばんだいじなことを言わないままになってしまう。  食事だけでもダメ。 免疫だけでもダメ。 シャカのことば。わたしは、この土台がないと治らなかった。  くれぐれも誤解のないようにお願いしたいが、病気を治すために

闇が消えれば光が差すし光が来れば闇が去る

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 ついこのまえのこと。さあ社会人だ、とおもったら難病・クローン病になって、おいちょっとまて、これ治してからじゃないと人生始まんないじゃんと治療生活に入った。で、よっしゃ治ったとおもったら、もう50ちかい。あれ? おかしいなあー。人生いまからなんですけど。  平均寿命でかんがえると、あと30年。いまから人生始めるにあたり、さて、どうしたものか。 「人間50年ンンン~」と織田信長が桶狭間にむかうまえ扇子をかざして敦盛(あつもり)を舞うのを、子供のときテレビでみて、えー、昔の人は、たったの50年しか生きられなかったのかー、現代人でよかったーとおもったが、あれ? オレいまから人生スタート、で、あと30年。  みじかっ!  昔といえば、6世紀の中国、隋によって統一されるすこしまえの南北朝時代、ひとりの若者があった。  なぜ人は死ぬのだろう。死ぬのに生きることに意味はあるのか。なぜ苦しみ、もがき、生きるのだろう。こんなことは考えないのが利口なのか。みんながそうしているように。オレは愚かか。いやちがう。みんなあきらめているだけなのだ。そんな難問を考えるのは時間のムダだと。だがあきらめは問題の解決にならない。永遠の命があるなら、考えるのをやめるのもいい。だが人生は短い。考えずに生きていることこそ時間のムダだ。オレは、いやだ。  人生最大の問題を解決したい。  答えを求めて、若者は仏道修行に打ちこむのである。洛陽の都では、早朝から日が暮れるまで、座禅し、沈思黙考する彼の姿を見ない日はなかった。  そんなある日、若者は病に伏した。  彼は思った。「まずは健康を得なければ。命あっての物種(ものだね)だ。長生きできなければ哲学どころでない」  さいわい病気は治ったが、一転、健康法を探ることになる。  不老長寿の秘訣を教える仙人を知り、弟子入りした。この才能あふれる若者はめきめき頭角をあらわし、一番弟子となった。もう教えることは何もない、これからはこの長命の法を広めよと、仙術の巻物を伝授され、彼はもといた寺のある洛陽に戻ってきたのである。 「おう、ずいぶん見なかったが、どうしてた」声をかけてくる友人の僧に、若者は得意満々にいきさつを語った。 「は? 不老長寿?」友人はツバを吐いた。「情けない。これを読んでみろ」  若者は激昂したが、かねてから一目置いていた友人であり、こいつを論破してから仙術

ラスボス探し

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 ゲーム「ドラゴンクエスト3」の大魔王・ゾーマは、暗い迷宮の奥深く、最終決戦をまえに主人公に問う。 「じろーよ。なにゆえ、もがき、生きるのか?」(名前を入力してあるので名前で呼ばれる)  わたしが答えられずにいると(システム上答えられんのだが)、「さあ、わが腕のなかで息絶えるがよい」と、ものすげー貫禄で襲ってきて、音楽も、故・すぎやまこういち先生渾身の傑作「勇者の挑戦」に切り替わり、子供だったわたしは鳥肌が立った。  ゾーマは倒した。しかし、勇者になった私は母の顔をみてからエンディングに向かおうと実家のあるアリアハンに立ち寄ろうとしたのだが、二度と帰れないことがわかり、なんのためにがんばったのか、虚無感とともに、ゾーマが投げかけた問いは長く松井少年のなかに残ることになった。  ちなみにこのドラクエ3から、ラスボスという概念が生まれた。はじめ主人公は、「敵は魔王バラモスじゃ!」と王様からきいて旅にでるのだが、バラモスを倒して凱旋すると、「みなのもの、祝いのうたげじゃ!」とやっているさなか真の大魔王ゾーマが現れ、兵士たちを殺したあと姿をくらましてしまうのだった。じつはこのゾーマが最後のボス、ということでラスボス。  おとなになった松井は、クローン病になり、長い旅にでることになった。  いろんな人に、いろんなことを言われた。「クローン病は絶対に倒せぬ」「じろーよ。敵は免疫じゃ! 免疫を殺してまいれ」「この薬で免疫などイチコロじゃ!」  いやそれちょっとおかしくねと情報をきき回ると、「ほんとうは免疫さんは味方なのですよ。免疫と手を組みなさい」「だが味方になった免疫はまだ弱い。免疫を育成するのだ」「さすればクローン病は消え去り、世界に平和がおとずれるであろう」  いろいろやった。治らなかった。なにか足りない。何だ。ラスボスはどこにいる。 「じろーよ。なにゆえ、もがき、生きるのか?」  ゾーマが投げかけた、この問いそのものが実生活においてはラスボスである。  免疫を育てる治療は苦しい。それはそれは痛い。つらい。  だが難病が治るまでの長い旅で、つらいのは体の苦痛よりも、精神の苦痛だった。  こんなつらい治療をして治るのか、治らないのか。治るとして、5年後なのか、10年後なのか、30年後なのか、先が見えない不安がきつい。  だが、もっときつい、最も恐るべき精神的苦痛があった。 「

いまの判断は常に最善の判断

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 たしか「半沢直樹」のシーズン2だったと記憶するが(ちがってたらゴメン)、堺雅人さんが(ちがうかも)、銀行の階段を降りながら仲間にこぼした。自分がしていることは正しいことなのだろうか。正しいと思ってしているが、ほんとうにこれでいいのか、わからなくなると。  仲間が励ます。  そんなことは誰にもわからない。それは結果が出て初めてわかることだ。だからおれたちは、そのときそのとき、正しいと思うことをするしかないんだ。と。  このメルマガは、松井二郎がジャーナリストとして、そしてなにより難病が治った経験にもとづいて、「これが正しい」と判断したことを書いているものです。  いつも迷ってきました。調べに調べて、どうもこれが正解っぽい、と、いちおうそのときは判断して、決めたからには迷わず全力をつくす。そうしてきました。  で、いま、どうやらほとんど治ったっぽい。「あ、正しかった。」と、ようやく確認できた次第です。  17年かかりましたがー。笑  これからもわたしの情報発信はこの連続です。それはすべてのことが、すべての人がそうであるように、わたしもそうなのです。  なのでわたしの拙文を、ありがたいことに読んでくださっているあなたも、あくまでも参考にとどめて、最後は自分で決断してください。そしてその決断は、すべてのことがすべての人がそうであるように、絶対の正解なのかどうか、そのときはわからないことを知っておいてください。冷静に、なるべく多くの情報を集め、なるべく公平に情報を整理して、最後は自分のポリシーにしたがって決めるのです。それを正しい判断と呼んでまちがいありません。  で、きょうはいただいたメールにお答えします。  お悩みが深刻なので、わたしは、こうしてくださいとは言えない内容です。でもお答えしたい。でも責任がとれない。あーどうしよう。  うん。わたしが正しいと思うことを書こう。それしかない。  ではどうぞ。  いつもメルマガを読ませていただいています。もう何年になるかわからないぐらいです。甲田先生・松本医院・シャカの言葉・ユーグレナでご快復されていること、自分のことのように私も嬉しいです。 以下私ごとですみませんが、歯の扱いについて岐路に立っています。 奥歯の詰め物(金属)が虫歯で外れてしまったため歯科に通い始めたものの、神経まで達してしまいました。 今後治療を受ける上で薬剤