でもなんでカプセル?

 家の中でみる黒いG。ヤツに出会いたくなければ、何はともあれ掃除である。茶色いヤツは家のどこかに巣をつくっている可能性が高いので駆除が有効だが、黒く光る彼は野外に生息し、虫を追って家に入ってくる。そして「おっ、ここエサあるやん」と思うと住み着いてしまう。タマネギの皮、落ちた髪の毛が特に大好物だ。そしてAmazonから届いていつまでも置いてある段ボールに卵を産む。日々これらの除去につとめよう。

 腸も掃除がたいせつである。悪玉菌が好む環境にしないことである。
 石垣島産ユーグレナは栄養豊富なだけでなく、腸の掃除屋・パラミロンが有害物を吸着して外に出してくれる。




 ここでメールを紹介します♪

ユーグレナ購入しました。
ただ、有害物質を吸着するということは有用栄養物質も吸着しますよね。食物繊維についてはいつもその点が疑問でした。
(Sさん)

 おおっ、そういわれてみれば。
 実感としては、悪いものだけ出て、良いものは吸収できているかんじではありますけどね。栄養状態をしめす血液の値も、そのへんの健常者よりもいいくらいですし(アルブミン4.6)。難病のやみあがりでこれは、ありえないです。
 なので私は、結果オーライだからよし、と継続してるんですが、おたずねの疑問を考察してみました。

 うーん、たぶん浄水器のしくみではないかな。
 有名どころの浄水器なら「指定有害物質の17物質を除去!」と、たいていの商品がうたっています。
 それでいて、「必要なミネラルは残します!」といっている。
 なぜそんなことができるかというと、たとえばサッカーボールをシュートぉ! するとゴールキーパーのうしろにあるネットに引っかかりますが、ピンポン玉はすり抜けます。
 大きいサッカーボールが有害物質、小さいピンポン玉がミネラルです。
 毒物のトリハロメタンの化学式はCHCl3で、必要なミネラルであるマグネシウムはMgです。分子の大きさのちがいは一目瞭然です。
 浄水器の中はミクロの網の目が張りめぐらされていて、毒物は大きいから引っかかる。ミネラルは小さいからすり抜ける。

 ユーグレナの体を構成するパラミロンも、浄水器みたいな網の目でできています。
 てことは、これと同じことが起こってるんじゃないかな?
 有害物質は大きいからパラミロンのフィルターにからまって取れなくなる。栄養素は小さいからからめ取れない。
 仮説ですけど、根拠としてはじゅうぶんかと。

 あと、腸は考えて吸収しています。
 腸には柔毛(じゅうもう)というミクロの突起がびっしり生えていて、さらにその柔毛の表面には受容体(じゅようたい)というものがびっしり敷き詰められていて、この受容体が、栄養になるものを選別します。栄養素はなるべく吸収しよう、有害物はなるべく吸収しないようにしよう。
 まるで腸がみずから考えているかのようで、腸は第2の脳といわれるゆえんです。
 なので栄養素はすぐ腸のなかから消え、有害物だけがいつまでも腸のなかをぐだぐだ、ダメ亭主のようにごろごろしています。
 それを「こんちは! ダスキンでーす」とばかり、パラミロンが掃除していってくれる。
 ってことじゃないかと。
 だれですか。うちの亭主もダスキンでとか言っているのは。

 はい。ということで、栄養もあり腸の掃除にもなる石垣島産ユーグレナ〈グリーンポット〉である、が。

 ここまでいいことばかり書いてきたので、気になることを書こう。

      ◇

 もういちどグリーンポットの袋のウラ面をみてみると、

 「原材料名:ユーグレナグラシリス粉末(ユーグレナグラシリス、ユーグレナグラシリスEX45)(国内製造)、フラクトオリゴ糖、澱粉、有胞子性乳酸菌、食物繊維/ゼラチン、ステアリン酸Ca、微粒二酸化ケイ素」

 後半の、スラッシュ記号のあとに書いてあるものが添加物だ。
 これらはほんとうに必要な添加物なのか?

 まずゼラチン。カプセルの原材料である。これがいやならヒドロキシプロピルメチルセルロースを使うしかないが(舌かみそう)、ゼラチンのほうが安全かつ安価。これはしかたなかろう。

 つぎのステアリン酸カルシウムと微粒二酸化ケイ素は、カプセルの中身をサラサラに保つ乾燥剤の役割をはたす。うーん、この手のサプリにはこれも使わないとだめだ。すぐ湿気(しけ)って、栄養満点のユーグレナはすぐカビるだろう。
 あらゆる食品は封を開けた瞬間から「絶賛カビている真っ最中!」である。ただでさえ腹をこわしやすい私には、この添加物は、ないと逆に危険。見えないカビのほうが怖い。

 カプセルじゃなく粉末を固めて錠剤にしたらよくね? とも考えられるが、これはスピルリナのときその不便さを思い知った。飲みづらくてしょうがない。それならと錠剤を小さくすれば飲む粒数が増えてしょうがない。けっきょく挫折した。
 固めてしまうと吸収率も落ちる。
 なら粉末のまま、赤ちゃん用ミルクみたいに売ればよくね? とも考えられるが、これはもっと挫折する。いちどうっかりつぶして中身が出たユーグレナ粉末は、集めて飲もうとしたが霧のように舞ってしまった。あたりいちめん緑色になった。粉末が微細すぎるぅ。
 ミルクの粉くらい大きい粉に加工しても湿気の問題がある。
 うん、やっぱカプセルでよし。

 なおこの原稿をメールマガジンで配信した当時は着色料も使用されていたが、現在は使われていない。拍手! わたしが「これだけはいらないのでは」と書いたのが目にとまったのだろうか(たぶんちがう)。

 総じて、この商品の添加物は、むだに不要なものまで使っておらず、ほんとうに必要かどうかを開発者が最後まで悩んだ顔がみえてくるような配合である。
 わざわざスラッシュで、有用成分と添加物を区切って分かるように書いてあるところも良心的である。隠したいメーカーはこうはしない。
 わたしは、これでいいとおもう。

 ここまでの回復ぶりで分かったのは、治療も食事も、100%完璧でなくていいということだ。
 100%の完璧。それは幻想だった。幻想を追い求め、松井は治らなかった。
 マーガリン入りの食パンなんて食べられるもんかと思っていたが、松井には玄米食よりも効果があった。漢方薬は自分で煮出して飲むやつじゃなきゃだめだと思っていたが、そもそも漢方薬が飲めていないのに治った。
 必要なサプリメントに使用されている必要な添加物にまで、目くじら立てなくていいとおもう。
 すべてのものにメリット・デメリットがある。トータルの効果はどうかで判断をすべきだ。この程度の添加物は、気にしなくてよい、と私は判断する。

 ただし本当に必要なサプリメントなのであればね。

 わたしには必要である。なので飲むし、2年半飲んだうえで紹介している。あ、もうすぐ3年になるか。


 ただそれでも最後にひとつだけ、気になる点が――

「ほんとうにユーグレナなら殺生(せっしょう)にならないのか?」

 ユーグレナは感情がないのか。痛いとか苦しいとか感じないのか。
 これは、わからない。
 わからないが、わかっているのは、牛やブタは屠殺されるとき泣くということである。感情があるということである。
 ではユーグレナをはじめ単細胞生物にはないのか。わからない。あるかもしれない。
 じゃあどうする。
 わたしは、――それでも、飲まなければならない。
 生きるために。
 身勝手千万な話である。だがわたしは生きる。なんとしても。生きる。そう決めた。そして生きるには、何かを食べなければならない。
 少なくとも牛やブタを食べるよりは残酷でない、かつ、これまでに出会ったなかで最も優れたユーグレナという食品を、ありがたくいただく。
 そして、なすべきことをなす。


(松井はこれで生きてる。石垣島産のユーグレナ〈グリーンポット〉

 *注文が先に進まない方へ*
 入力欄の「店舗コード」が分かりません、との声をいただいています。
上のリンクから行けば自動入力されるようにしてあるのですが、
空欄になってしまうケースがあるようです。
 その場合、お手数ですがこちらのID(店舗コード)をコピー貼り付けして進んでください。
13001058-01



◆編集後記

 命をいただいてまで生きるのは何のためか。このへんの議論は、再生数がまったく伸びないYouTubeでしてます(笑)




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