「治す」という考えを改めたら治った
治すのではない。
「治る」ようにする、のだ。
はいこれだけ覚えれば治ります。
いかなる病気も、です。
クローン病にかぎったことじゃないんです。
この世に治らぬ病気はない、とは医学博士・松本仁幸先生の言葉である。からだの状態が変わったことを病気というなら、からだには元に戻る力がある。人体のパワーをあなどってはいけない。医学的にいうなら【免疫】の力をなめてはならない。免疫はすべての病気を治すことができる。
「では、先天性の病気はどうなんですか?」という疑問がおきよう。
だがこれは言葉の使いかたがまちがっている。
生まれながらの病気と思われているものは、生まれながらそういう遺伝子なので病気ではないのだ。
病気ではないなら何という。個性という。
免疫は病気を治す。そして免疫とは「からだを元に戻すことができる能力」である。生まれながらの個性を治療するという考えはおかしい。病気でないものを治すことはできない。
免疫が治せるのは病気だけである。
がん、も同様だ。がんは病気ではない。トシをとれば人は死ぬ。がんは自然死のひとつの形態である。治す治さないという議論じたいが不毛だ。死ぬように生まれてきた体を死なないように治すというのはおかしい。病気でないものを治すことはできない。
免疫が治せるのは病気だけである。
例外はこの2つのみ。
そのほかは、免疫はいかなる病気も治すことが可能だ。
となれば、わたしが病気を治すためにできることとは何なのか。
はい免疫のジャマをしない。以上。
え? いやそのー、何かしたいんですけど。
うん、じゃあ免疫を積極的に応援してあげて。以上。
医者が病気を治すのでもなければ私が病気を治すのでもない。
病気を治せるのは免疫だけである。
したがって免疫さんが気持ちよく働ける環境を整えてあげる。
ことばをかえれば、わたしは「治す」のではなく「治るようにしておく」のだ。わたしにできるのはそこまでだ。
あのー、だからそれ何したらいいスか。
はい! お待たせしました! それを書いていくのが今回の連載です。
ここまでは前置き。あいかわらず前置きが長い松井だが重要なことなので書いた。
病気は治すものではない。「治る」ようにするもの。
難病が治るために最重要のキモである。
では次回から具体的にわたしがどうやって「治る」ようにしたか、順を追って書いていこう。やっとか。
◆編集後記
免疫の働き方改革。