愚かな私が18年かけて難病が治って分かったこと

 ついに18年前の当初のもくろみどおり、甲田式の食事で難病を治すことにわたしは成功した。
 これは褒められたことではない。
 甲田光雄先生と松本仁幸先生、2人の天才に出会いながら、やっとか。むしろ劣等生どんだけ。
 だがこんな愚か者でも治ったことは、後進の人にとって大いに意義がある。

 ここに行き着くには、基本となる甲田光雄先生の食事と、そして甲田先生が解明できなかった難病の原因と完治の方法すなわち松本仁幸理論が必要だった。
 2人の天才の理論、どちらが欠けてもだめであった。

 そりゃどんな理論? てのはやめときましょうね。いつまでもメルマガが先に進まん。また電子書籍にしますからー。きょうは、それは知ってるって前提で。




 ざっくりとだけいうと、甲田先生は「食事で治る。薬はいらない」。松本先生は「漢方薬と鍼灸で治る。食事は好きにすればよい」という理論だ(めっちゃざっくり)。

 だが漢方薬と鍼灸は、必要不可欠ではなかった。
 食事だ。食事がすべてなのだ。

 薬よりも食品がだいじなのである。
 はっきり、わかった。まず食事。病気の治療は、ここに全集中すべきである。
 薬は、いらん。あるにこしたことはないが。
 むろん免疫を殺すニセ薬は「ダメ。ゼッタイ」だが、免疫を助けてくれる正しい薬も、極論、いらん。
 食事にしっかりと投資をし、それでもお金に余裕があるなら、補助として薬も買えばよい。なくていい。
 正しい薬とは、具体的には漢方煎じ薬と抗ヘルペス剤のことだ。これらがあれば苦しみは減る。だが苦しみなんて耐えればいい、こちとらカネがねえんじゃという人は、なくていい。

 だいじょうぶ。治りましたんで。


 わたしが松本理論を知ったのは、甲田先生が他界されて途方にくれていたときだった。
 甲田先生のご存命中、わたしの食欲は、抑えよう抑えようとすればするほど、暴れるばかりで、こんなことでは一生かかっても治らないのではないか、どうすればいいのだろうと思い悩んでいた。
 わたしは甲田療法失格なのだ。
 そんなとき、松本理論を知り、これしかないと、一時は思った。ガマンしていた食べ物を思い切り食べ、わたしは幸せを感じた。
 だが幸せはただちに苦しみになった。1日30回の下痢地獄である。しかし半年や1年の辛抱だ。耐えていた。それが10年近くに及んだ。

 甲田先生の療法だけで治る人もいた。松本先生の療法だけで治る人もいた。
 わたしはどちらでも治らない。
 どうする。

 合わせる。

 甲田療法失格だろうが、いい。松本医学が落第でも、いい。先生方から褒められたいけど、そんなことはどうでもいい。
 わたしは2人の天才に出会った。これがわたしの強みだ。これを活かさずして何とする。

 甲田先生の療法だけで治らない。松本先生の療法だけで治らない。じゃあどうする。
 どっちもする。

 松本医学を続けるお金がなくなっただけであってまったく後付けの理論なのだが、その日その日の飢えをしのぐていどの食事をしていたらこの2つがブレンドされた。
 そりゃどういう食事? てのはやめときましょうね。メルマガ進みませんて。ここまで書いてきたとおりのことです。また電子書籍にしますからー。


 とにかく。
漢方薬を飲まないと治らないと思っていたが、
結果的にそうではなかった。
薬は
「あったほうがよいもの」
だったのだ。
鍼灸にしても同じだ。「したほうがよいもの」である。必須ではない。


 愚かな私が、ずっと先生ヅラしてメルマガなんて書いてきたが、食品によって栄養をとることの大切さをあらためて知らされた。
 食事だ。食事がすべてなのだ。
 漢方薬は、治るきっかけにすぎない。そこから最後まで治すものは、体力である。それには1にも2にも食事なのである。
 甲田先生からいったい何を学んでいたのか。情けない。
 頭では知っていた。覚えていた。しかし理解していなかった。

 今! 
 わたしはッ! 
 体と、心で理解したッ! 


 おそらくだが、甲田療法だけで治った人は、長期に実践することで、食事だけで免疫力が必要な値まで上がったのだろう。松本療法だけで治った人は、半年や1年という短期に、かつ、クローン病だったらまだふつうの食事を体が受けつけるころにやったのだろう。

 どちらにも当てはまらない私は、ミックスして治った。
 どっちかに寄るのではなく、真ん中を歩く。
 松本仁幸先生の漢方医学を踏まえた甲田光雄先生の食事で治ったのだ。
 いや、その生活で、だ。

 薬で治ったのではない。食事で治ったのではない。
 生活で治ったのである。

 生活は、小手先ではない。生きること、そのものである。

 心をつくらねばならない。


 勇者よ。なんじに伝えおく。
 クローン病が治るには3つのものが必要だった。
 まずは正しい治り方を知ること。つぎに体へのアプローチ。そして心へのアプローチ、の3つである。
 以上、長きにわたって前の2つを書きしるした。

 最後に、〈心へのアプローチ〉を書いて連載を終えよう。



◆編集後記
 標準医療もいらない。
 せんぶいらないのではない。救急と外科はいる。それ以外がいらない。
 わたしも外科手術はした。これをしないとおしりは絶対に治らなかった。おしりが良くなって思考力が戻ったので、手術しなければクローン病も治らなかった。おしりの手術をしてくれた先生を、思い出しては、感謝している。生涯、忘れないようにしようと思っている。
 つまり使いどころがだいじである。その治療は免疫にやらせるべきか。医師にしてもらうべきか。
 その判断はどうする?
 自分でする。
 この判断を自分でできるようにならなければ難病は治らない。
 それには一に勉強、二に勉強、三に勉強である。
 ただ、治る理論を知るのはかんたん。
 腑に落とすのが難しい。
 最後に重要になるのは、心だ。



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