ヒューマンのゴーマンが病気

 では早速わたしがどうやって治ったのかを書いていきたい。
 のであるが、ずいぶん久しぶりのことであるから、そもそも難病とは何だ? 原因と治療法はどうだった? と、お忘れのかたもあるだろう。わたしもいったん忘れた。ので、思い出すために今回はその復習。
 かんたんに1回で言おう(んなムチャな)。
 


 
 ようするに難病なんてカゼが長引いているだけである。

 ん? さっぱりわからん? もうちょっと詳しく言おう。
 ほんとうは病気なんて無いんだが、「病気」といわれている体の状態を定義しておく。

 【病気とは、異物を排除するために免疫がおこなっている正しい活動のことである。】

 はいこれめちゃくちゃ重要。こんどのテストに出ますので各自しっかり覚えておくように。
 ん? ちゃんと説明しなきゃ覚えらんねぇだろ? すみません。二郎反省。


 まず知っておくべきことは、人体がおこなうすべてのことには理由があり、いついかなる場合も正しいのである。ということである。
 熱が出ようが咳が出ようが鼻水が出ようが鼻血が出ようが、痛かろうがかゆかろうが「♪夏は股間がかゆくなる~」だろうが正しいのである。かゆくても「いんきんたむしに○○」のたぐいを塗りたくってはいけないということである(元ネタがわからない方、すみません。しかも下ネタで二郎反省)。
 人体はまちがわない。まちがいをおかすのは人間である。人間が介入しないミクロの世界にまちがいはない。最近はミクロの世界に人間が介入して大まちがいになっているので困るが。

 病気になった自分を信じてあげれば治る。
 いま自分は正しいことをしているのであると。
 ミクロの世界でいえば、自分の【免疫】はいついかなるときも正しいことをして治してくれているのだと。
 これを最後まで信じ切れるかどうか。治ってみたら、ただそれだけの話であった。


 ん? 先を急ぎすぎ? そのミクロの世界がわからん? うん、そうきてほしかったの。

 病気になる条件その1。まず体内に異物が混入する。
 コロナウイルスや化学物質がそうだ。命の危険をかんじた人体はこれに正しく対処しようとする。それは――。

 病気になる条件その2。それを排除しようとして免疫がはたらくのだ。免疫とは白血球が出動して寸分のミスもなく異物を追放または駆逐するはたらきである。
 ほとんどは自分の知らないうちに白血球の作戦は完了してしまうので、たとえばコロナウイルスていどなら、「なんか鼻水が出るなあ」くらいで治療は完了する。白血球たちはきっと「任務、完了。」と言ってゆうゆうとひきあげているといったところだ。ところが――。

 病気になる条件その3。それを人間がジャマをする。
 「あなたコロナ反応陽性ですよ!」「まじっスか!」「まじっす! 治療しますか!」「しまっス!」
 やれ解熱剤、免疫抑制剤と薬を打ちまくるのだがこれみな白血球の活動をおさえこむ薬である。症状は止まる。しかしそれはつまり治す活動を止めているので、そりゃ「きょう都内はコロナウイルスで何人が死亡」となるわけである。

 死亡とまでいかなくても、難病になる。

 先日ワクチンを接種した働きざかりの男性が意識を失い気がついたら病院のベッドで半身不随になっていた、というニュースが報道された。わたしのようなひょろひょろしたヤサ男ではない。顔を隠した家族写真が映ったが、筋肉りゅうりゅうの屈強な頼もしいパパである。気の毒としかいいようがない。

 白血球が動くには体温が必要なので熱は出るのだ。異物を追い出すために鼻水は必要だから出るのだ。
 免疫はつねに正しい。
 なのに人間は「免疫もまちがうことがある」とまちがいを思いつく。ひとをまちがい者扱いするときはだいたい本人がまちがっている。「セットした目覚ましが鳴らなかった!」たぶんセットしていない。

 「免疫がまちがって自分を攻撃している!」それ言ってる奴がまちがい。
 医者は頭がいい人たちのはずであるが、頭がいいわるいは関係ないのだ。傲慢のなせるわざ。

 わたしのクローン病は腹痛と下痢が続く病気であったが、白血球が腸から異物を追い出してくれていたのだ。
 痛いつらいは人間の都合だ。
 人間の都合で、体の都合をジャマしてはならない。
 カゼがほっときゃ治るのは、カゼくらいでやれ解熱剤だ免疫抑制剤だと薬を打ちまくらないから。白血球をジャマしないから数日で治る。


 難病もカゼが長引いているだけのこと。
 白血球が「任務、完了。」と言うのを待ってりゃいい。
 なのに傲慢な人間は、人間が病気を治せると信じ込み、ここに薬を投入する。迷信だ。病気を治すのは人間ではない。人体だ。
 たかがカゼに生きるか死ぬかわからん薬を打ちますか、てことである。
 ほっときゃいい。
 カゼなら数日。
 難病なら10数年。ただそれだけのちがいである。


 ジャマしなければ治る。ジャマしていれば治らないのだ。
 逆にいえば治っていないということは何かが免疫のジャマをしているのだ。
 それを取り払え。
 そうすれば難病は治る。

 ようするに治療とは病気の原因を取り除くのではなく、治らない原因を取り除くことである。
 ではわたしはどうやってそれをしたのか。

 つづく。



◆編集後記

 ムヒもだめだよ。免疫抑制剤です。



次の記事

このブログの人気の投稿

クローン病、治りましたァーッ! ほぼ。

さらば、腸の毒ガス

治ってわかった治ったの意味